Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

腸が細菌を選ぶ

Free!
2006-10-27 | コメント

ゼブラフィッシュとマウスの腸内微生物叢は6つの細菌門を共有していますが、それぞれの門に含まれる細菌種は異なります。

宿主の腸環境に特異的な因子が微生物群の構成に及ぼす影響を検討した研究成果が2006年10月20日のCell誌に発表されています。

マウスの腸内微生物叢を無菌ゼブラフィッシュに、ゼブラフィッシュの腸内微生物叢を無菌マウスにそれぞれ移植した結果、微生物群は予測どおりの構成を示しました。

つまり、移植された微生物群は、移植先宿主の本来の微生物群の構成に似た構成に変化しました。

したがって、ゼブラフィッシュとマウスの微生物群構成の違いには、それぞれの宿主の腸環境からの異なる選択圧が部分的に関与していると示唆されました。

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧
2006-10-27 | 投稿者 : 清宮さん
この報告は、Cellに掲載される報告の中では割と異色だと思いました。

1stオーサーのRawls JF氏は他にどんなことをしているのかなと調べたら、2004年に以下のような報告を発表していました。

Gnotobiotic zebrafish reveal evolutionarily conserved responses to the gut microbiota. Proc Natl Acad Sci U S A. 2004 Mar 30;101(13):4596-601.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cm
\nd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=15070763&query_hl=3
\n&itool=pubmed_docsum


2004年のPNASの報告では、ゼブラフィッシュの腸内細菌と遺伝子発現の関連が調べられており、微生物叢によって調節される遺伝子群が同定されています。それらの遺伝子には、上皮の増殖の刺激、栄養代謝の促進、内因性免疫反応などに関与する遺伝子が含まれていたとのことです。

腸内細菌と腸の反応を詳しく調べれば、クローン病や潰瘍性大腸炎等の腸疾患の治療法の開発に役立つ知見が得られるかもしれません。
会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。