大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
デングウイルスやジカウイルスを阻止する細菌をヒトスジシマカの腸から同定
 ・ 関連ニュースを追加しました。

Eli Lilly社による買収が成立するとIcos社の全従業員が解雇される

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2006-12-14 | コメント

Icos社の広報担当によると、Eli Lilly社による買収を株主が承認した場合には、Icos Corp社の従業員700人全員が解雇されるとのことです。このことは既にIcos社の従業員に通知されています。

Icos社を21億ドルで買収することで合意したとEli Lilly社は10月に発表しました。Icos社はEli Lilly社の勃起不全治療薬・Cialisのマーケティングパートナーです。

Icos社の取締役は既に1株あたり32ドルでのこの買収を承認しています。Eli Lilly社の会長兼CEOのSidney Taurelは買収に伴って大幅なリストラを実施するといっていましたが、Icos社の取締役は全従業員が解雇されることは公表していませんでした。

既に多くのIcos社の従業員が60日間の解雇通知を受け取っています。

Lilly社は来年Cialisの売り上げは10億ドルを達成すると予想しています。

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2006-12-15 | 投稿者 : 清宮さん
このニュースに関連して会員の方から以下のような内容のメールをいただきました。

・解雇に際しては、退職金が積み増しして支払われる可能性が高い
・ICOS社員はICOSの自社株やストックオプションを保有しており、Eli Lilly社による買収でその価値が非常に高まっている可能性がある
・したがって全員とはいわないまでも今回のレイオフがハッピーな出来事であったと考えるICOS社社員も多いかもしれない。

たしかに、もしEli Lilly社による買収で多大な経済的恩恵がうけられるなら冷静に考えると今回のレイオフはそんなにひどいことではないのかもしれません。

ただ上記はあくまでも予想なので、もしかするとICOS社の社員の多くがGeorge Rathmann氏と同様に非常に悲しい思いをしている可能性もあります。

とにかく、物事はいろいろな側面から吟味しないといけないと分かりました。とても勉強になりました。ご指摘を頂きありがとうございました。

今後ICOS社買収のニュースがありましたらお知らせしていくようにします。会員の皆さんも何か情報がありましたらお知らせください。
2006-12-15 | 投稿者 : 清宮さん
APのニュースによると、Icos社の共同設立者の1人でありEli Lilly社とICOS社を結びつけたGeorge Rathmannは今回の全員レイオフについて“驚いた(surprised)”し“ガッカリ(disappointed)”しているとのことです。

Rathmann氏は世界一のバイオテックAmgenの共同設立者の1人でもあります。

去年9月のBusinessWeek(以下)によると、Rathmann氏は腎疾患の治療の一環としてAmgen社のEpogenを毎日使用しているようです。今はAranespで治療されているかもしれません。

http://www.businessweek.com/magazine/content/05_38/b395104
\n7.htm
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