Gamida Cell社の血液癌治療臍帯血製品Omidubicelを米国FDAが承認
 ・ 抜けていた製品名Omisirgeを追記しました。
化学放射線療法とMerck & CoのKeytrudaによる子宮頸癌初治療が生存改善達成
 ・ 誤記を訂正しました(陰性か陰性か→陽性か陰性の)
Novartisの発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)薬Fabhaltaを米国が承認
 ・ 誤解訂正。Fabhalta投与患者”殆ど”がヘモグロビン濃度2 g/dL以上の上昇を達成した旨に修正しました。

脂肪肝減少を達成したPoxel社のNASH薬PXL065第2相試験の良好な生検結果続報

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2022-09-22 | コメント

MRI造影で見積もった肝脂肪の減少(主要目標)を達成したことが先月末に発表済みのPoxel社の非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)薬PXL065(ピオグリタゾンR-立体異性体)第2相試験での良好な肝組織生検結果が続報されました。

同剤の低〜高用量(7.5 mg, 15 mg, 22.5 mg)はNASH患者の肝脂肪を有意に20%ほど減らしました。プラセボ群の肝脂肪はほぼ変わらず仕舞いでした(2.4%上昇)。

生検の結果、NASH悪化なしで肝臓線維症が1段階以上改善した患者の割合はPXL065投与群では31-50%、プラセボ群では2割足らずの17%でした。

線維症悪化なしで脂肪性肝疾患(NAFLD)活動性指標が2点以上改善した患者の割合もより高用量のPXL065投与群がプラセボ群を上回りました(50% vs 30%)。

線維症が1段階以上改善してNASHが解消した患者の割合はPXL065投与群全般では26%、プラセボ群ではその半分の13%でした。

ピオグリタゾンを使いにくくしている副作用と関連するPPARγ活性は出しゃばらないようにしてそれ以外の同剤の作用を担うことをPXL065は目指します。今回の試験の結果、PPARγ絡みの副作用・浮腫の発現率は低く、治療とは関連しませんでした。また、PPARγ絡みの副作用として体重増加が知られていますが、体重の用量依存的増加は認められませんでした。ただし、PXL065高用量(22.5 mg)投与群の体重増加はプラセボを0.68 kg上回りました。

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