Relmada社のNMDA阻害剤REL-1017(D体メサドン)の大うつ病Ph3試験失敗
 ・ 試験名”RELIANCE III”を追記しました。
Roivant子会社Kinevantの肺サルコイドーシス薬namilumabのPh2試験失敗
 ・ 誤記を訂正しました(被験者割合がプラセボと差がつきませんでした。→被験者割合の比較でプラセボに勝てませんでした)
脳出血に中医薬FYTF-919(Zhongfeng Xingnao)無効
 ・ 誤記を訂正しました。漢方薬→中国伝統薬(中医薬、traditional Chinese medicine)

Arcus/Gileadの抗TIGIT抗体が中止Ph3試験で見栄えする肺癌生存成績を残した

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2024-11-08 | コメント

Arcus BiosciencesがGilead Sciencesと組んで開発している抗TIGIT抗体domvanalimab(ドムバナリマブ)が今年初めに被験者組み入れが中止されて二の次扱いのPh3試験(ARC-10)第1部(Part 1)で発奮し、見栄えする肺癌治療成績を上げました。

局所進行/転移性PD-L1高発現(TPS 50%以上)非小細胞肺癌(NSCLC)患者の初治療でのdomvanalimabと抗PD-1抗体zimberelimab併用(DZ)とzimberelimab単独(Z)か化学療法単独が比較され、DZの全生存(OS)が特に化学療法単独に比べて分がありました(ハザード比0.43、95%信頼区間0.20〜0.93)。一方、Zとの比較のハザード比0.64の95%信頼区間は1をまたぐ0.32〜1.25でした。

ARC-10試験は途中でDZとMerck & Coの抗PD-1薬Keytruda(キイトルーダ;pembrolizumab)の比較へと変更されました。それが第2部(part 2)です。ArcusとGileadは今年1月にその第2部の被験者組み入れを中止し、domvanalimabの別のPh3試験2つ・STAR-121STAR-221を優先することにしています。

STAR-121とSTAR-221はどちらもDZ+化学療法と市販の抗PD-1抗体(Merck & CoのKeytrudaかBristol Myers SquibbのOpdivo)+化学療法の比較試験です。

前者STAR-121はNSCLC初治療、後者STAR-221は胃癌初治療の比較が目当てとなっています。対決相手の抗PD-1抗体はSTAR-121とSTAR-221で異なり、前者はKeytruda、後者はOpdivo(nivolumab)です。

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