先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
デングウイルスやジカウイルスを阻止する細菌をヒトスジシマカの腸から同定
 ・ 関連ニュースを追加しました。
キバナアザミが作る経口投与可能な成分クニシンの神経再生促進効果が判明
 ・ 誤解を訂正しました(オオアザミ→キバナアザミ)。

いにしえのコーヒーが復活している

Free!
2022-12-27 | コメント

世界で最も普及しているコーヒー豆・アラビカ(Coffea arabica)が干ばつのせいで最近2倍に値上がりしています。地球温暖化で多くの農場が近い将来にアラビカを栽培できなくなるかもしれません。

そこでアフリカのコーヒー農場は長く忘れられていたコーヒー種・リベリカ コーヒー(Coffea liberica、リベリカ種)を復活させる取り組みを始めています。

英国の植物園Royal Botanic Gardens, Kewによるとリベリカ種は1870年代には広く栽培されていましたが、実は大きくてくるみやプラムほどもあり、皮はぶ厚くて固く、さくらんぼ程の大きさの他のコーヒー種に比べて加工が困難でした。20世紀(1900年代)に入ってからその作り手は急激に減少し、20世紀の世界のコーヒー生産のうちリベリカ種は僅か1%かそれ未満だったようです。

最近になってアフリカのウガンダの農家は立ち枯れ病やその他の病気になり難いリベリカ亜種エキセルサ(excelsa)の増産を始めています。

濃厚で甘い味のコーヒーを生み出すリベリカ種の栽培に涼しい高地は必要ありません。地球がますます温暖化してもエキセルサやその他のあまり広まっていない種のおかげでコーヒーは引き続き身近な存在であり続けてくれるかもしれません。

関連ニュース
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。