Merck & CoのHIF-2α阻害剤Weliregで腎癌患者無増悪生存が改善したPh3論文報告
 ・ 被験者数の誤解を訂正しました(374人→746人)
Rocheの経口肥満薬Ph1試験被験者全員に有害事象発生〜心拍数は最大15bpm上昇
 ・ 被験者25人がプラセボ投与患者6人とCT-996投与患者19人である旨記載を改めました。
Fulcrum社のPh3試験段階の筋ジストロフィー薬の米国外権利をSanofiが得る
 ・ タイプミスを訂正しました(2019年の→2019年に)

末梢神経自己免疫疾患へのArgenx社のFcRn遮断薬の大一番Ph2試験成功

Free!
2023-07-19 | コメント

末梢神経を冒す自己免疫疾患・慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)へのargenx社のFcRn(新生児型Fc受容体)遮断薬Vyvgart Hytrulo(ビブガルト;efgartigimod alfa、エフガルチギモド アルファ)皮下注射の承認申請前大一番Ph2試験(ADHERE)が主要目標を達成しました。

再発がプラセボに比べて61%減り、FcRn遮断によるIgG自己抗体減らしがCIDPの治療手段の一つとなりうることが裏付けられました。

試験はA段階とB段階の2部構成です。A段階でまずVyvgart Hytruloが被験者全員に投与され、改善した患者がB段階に進んで同剤継続使用かプラセボ投与に割り振られました。

A段階でのVyvgart Hytrulo投与患者322人のうち67%(214人)が改善しました。B段階には221人が進み、上述したとおりVyvgart Hytrulo投与群の再発はプラセボより61%少なくて済みました。

Vyvgart HytruloはFcRn遮断抗体efgartigimod alfaとその分散や吸収を助ける酵素成分ヒアルロニダーゼを混合した皮下注射剤です。先月同剤は全身型重症筋無力症(gMG)の治療に使うことが米国FDAに承認されています。

5-6時間かかる免疫グロブリン静注(IVIG)と違ってVyvgart Hytrulo皮下注射は30-90秒ほどで済みます。IVIGには頭痛やインフルエンザ様症状がつきものですがVyvgart Hytruloの有害事象といえば殆どが注射部反応です。それらはVyvgart Hytruloが免疫グロブリン治療に取って代わるのに十分な利点になると見込まれ、Vyvgart HytruloのCIDP用途の年間売上は20億ドルに達するとLeerinkのアナリストは予想しています。

この記事のカテゴリ
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。