YAP/TAZ活性化剤で骨疾患を防ぎうる
Free!硫酸輸送体SLC26A2が不足すると骨細胞内の硫酸の備えが減って硫酸化経路が立ち行かなくなります。ゆえにSLC26A2遺伝子変異は骨疾患の原因の一つであり、親譲りの骨格筋疾患5つと関連する50を超えるSLC26A2遺伝子変異がこれまでに見つかっています。
新たな研究でSLC26A2欠損はFAKやYAP/TAZ伝達の阻害により造骨細胞成熟を妨げると分かりました。
FAKやYAP/TAZ経路の異常は卵巣除去マウスや骨粗鬆症患者にも認められ、YAP/TAZ活性の亢進は卵巣除去マウスの骨損失を防ぎました。
今回の研究ではYAPの核移行を抑制するHippo経路の担い手・MST1/2の阻害剤XMU-MP-1がYAP/TAZの活性強化に使われました。
FAK依存的なYAP/TAZ活性化はSLC26A2欠損以外の骨損失疾患の治療にも役立ちそうであり、XMU-MP-1は大した害を及ぼすことなくYAP/TAZを安定化する効果的な治療手段となりうると著者は言っています。
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