Anthos社の抗凝固薬abelacimabの出血がXareltoより62%少なくて済んだPh2論文
 ・ 誤解を訂正しました(第IX因子→第XI因子)
武田薬品が1億ドル払った白血病薬を擁する中国のAscentage社が米国上場を計画
 ・ olverembatinibの状況を追記しました。
Ariad Ph2試験長期追跡で白血病薬Iclusigの効果持続を確認
 ・ 慢性リンパ性白血病→慢性骨髄性白血病に訂正しました。

Trevi社のオピオイドの類いナルブフィン経口薬の乱用の恐れを検討した試験結果

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2024-12-05 | コメント

オピオイドの類いナルブフィン(nalbuphine)を成分とするTrevi Therapeutics社の経口の鎮咳薬Haduvio(oral nalbuphine ER)の乱用の恐れを検討した試験(HAP試験)で気に入り具合(Drug Liking)がブトルファノール(butorphanol)に比べてより低いことが示されました。

酷い痛みを治療するナルブフィンの注射剤が米国麻薬取締局(DEA)の規制なしで米国で使われています。一方、ブトルファノールはDEAの規制区分4(Schedule IV)の対象です。規制区分4には乱用と依存の恐れが少ないながらある(Low potential for abuse and low risk of dependence)薬が含まれます。

今回のHAP試験でHaduvio低用量(81mg)と中用量(162mg)を気に入った人の割合がブトファノール静注を有意に下回りました。気に入った人の割合はそれぞれ71%、75%、82%でした。プラセボを気に入った人の割合は最も低く52%でした。

Haduvio高用量を気に入った被験者の割合は81%で、ブトファノール静注と有意差がありませんでした。ただし検討したその高用量486mgは治療域を超えるものです。

Haduvioの進行中のPh2試験2つ(Ph2b試験CORALPh2a試験RIVER)のHaduvioの用量の上限は108 mgを1日2回(208mg)です。

それら2つの試験結果は来年2025年前半に判明します。

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