アレンドロネートの5年治療と10年治療の比較
- 2006-12-27 - ビスフォスフォネート製剤は閉経後骨粗鬆症女性の骨折リスクを低下させます。しかしこの製剤の最適な治療期間は不明でした。 (5 段落, 451 文字)
- [全文を読むには有料会員登録が必要です]
- [有料会員登録がお済みの方はログインしてください]
- [メールマガジン(無料)をご利用ください]
2020-02-10|骨粗鬆症
+ 破骨細胞のMMP9とMMP14の両方の阻害で骨粗鬆症等の骨損失疾患を治療しうる
2019-08-25|骨粗鬆症
+ BayerのアデノシンA2B受容体活性化剤BAY 60-6583がマウスの骨粗鬆症を阻止
2019-08-22|骨粗鬆症
+ 骨粗鬆症薬と死亡率低下は関連せず
2019-03-27|骨粗鬆症
+ 閉経女性の骨粗鬆症への薬の使い方の手引きを米国内分泌学会が発行
2018-11-11|骨粗鬆症
+ 骨芽細胞のWNT1がLrp5を介さず骨形成を促す
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17101
この試験結果から、5年間のビスフォスフォネート治療後にビスフォスフォネートを最大5年間中断しても多くの女性では骨折リスクの有意な上昇は認められないと示唆されました。
具体的にはどのような女性なら治療を中断できるのか?
この質問の答えがJAMAのディトリアル(1)に端的にまとまっています。
エディトリアルには、5年間のビスフォスフォネート治療に対して良好な反応〔股関節の骨ミネラル濃度(BMD)が3-5%上昇、脊椎BMDが8-10%上昇、Tスコア > -3.5〕を示し、その他に脊椎骨折のリスク上昇が認められない閉経後女性は最大5年間のビスフォスフォネート治療の中断を考慮しうると説明されています(1)。
この方法を実施すれば、これまでに報告されているビスフォスフォネートの費用対効果(2)(3)も改善するでしょう。
もちろん、ビスフォスフォネート使用中断決定後は、使用中断中の女性を注意深くモニタリングし、BMDが急速に低下した時にはビスフォスフォネート治療の再開などを考慮する必要があります。(終)
(1)Ten vs Five Years of Bisphosphonate Treatment for Postmenopausal Osteoporosis. JAMA. 2006;296:2968-2969.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/296/24/2968
(2)Cost effectiveness of alendronate (Fosamax) for the treatment of osteoporosis and prevention of fractures. Pharmacoeconomics. 2003;21:305-314.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve
\n&db=pubmed&list_uids=12627984&dopt=Abstract
(3)Fracture Intervention Trial Research Group. The effect of alendronate on fracture-related healthcare utilization and costs: the fracture intervention trial. Osteoporos Int. 2001;12:654-660.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve
\n&db=pubmed&list_uids=11580079&dopt=Abstract