キバナアザミが作る経口投与可能な成分クニシンの神経再生促進効果が判明
 ・ 誤解を訂正しました(オオアザミ→キバナアザミ)。
Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)

BMSが20億ドル近く払って物にしたNektar社IL-2薬BEMPEGの本命の開発が終焉

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2022-04-16 | コメント

抗癌免疫療法の未来と一時はみられたこともあるNektar Therapeutics社のペグ化IL-2薬Bempegaldesleukin (BEMPEG) とBristol Myers Squibb(BMS)の抗PD-1薬Opdivo(オプジーボ;nivolumab)の併用の臨床開発一切が腎癌の第3相試験と膀胱癌の第2相試験の失敗を受けて中止されます。

4年前の2018年2月にBMSは18億5000万ドルも払ってBEMPEGの権利を手に入れました。18億5000万ドルのうち10億ドルは現金で残り8億5000万ドルは一株あたり100ドル超でのNektar社株式取得と引き換えで支払われました。その取り引きが示すように当時のNektar社の株価は100ドル近くありましたが、今や10ドルにも程遠く、今回のニュースで14日の引け後の同社の株価は20%ほど下落して5ドルほどになっています。

今回失敗した腎癌の第3相試験(PIVOT-09)ではチロシンキナーゼ阻害剤との奏効率比較で有意差が認められませんでした。全生存(OS)の途中解析でも有意差は認められておらず、試験はお開きとなってOSの更なる解析は実施されません。

膀胱癌Ph2試験の方は奏効率が開発続行に必要な水準に届きませんでした。

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