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バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。
[記事] 「血液中プリオンタンパク吸着樹脂・L13とL13Aのスクレイピー感染予防効果がハムスターにおいて確認された〜クロイツフェルトヤコブ病感染血からのプリオン除去への応用が期待される」へのコメント
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http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17064
これまでに世界で200例のvCVD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の臨床例が報告されています。大部分は英国で認められており(164例)、他にフランスで21例、アイルランドで4例、アメリカで3例、オランダで2例、カナダ、日本、サウジアラビア、ポルトガル、スペイン、イタリアでそれぞれ1例が報告されています(1)。
英国でのvCJDの発現例は低下しており、現在およそ70例の臨床例が存在すると推定されています(2)。
しかしながら、へんとう腺と虫垂(盲腸)サンプルのレトロスペクティブ検査において12,674サンプル中3サンプルで異常プリオンが検出されており(3)、数学モデルによると英国には最低でも3000人の感染例が存在する可能性があると推定されています(2)。
もしこのモデルが正しいとすると、これらの感染例の93%は長期間の無症状感染(不顕性感染)を発現しうる可能性があります。
今回ハムスターにおいてプリオンに関連した感染性を除去することが確認された樹脂カラムは、クロイツフェルトヤコブ病の不顕性感染者等の血液からの感染性除去に将来的には使用できるかもしれません。
現在、UK and Irish Blood Servicesは、L13とL13Aのような樹脂を用いた血液フィルターの安全性・有効性を評価する試験の実施を検討しています(4)。
いずれにしても、血液製剤には様々なリスクを伴うことから、このようなフィルターが臨床応用されようがされまいが血液製剤の使用は本当に必要なときのみにとどめるべきでしょう。
(1)University of Edinburgh. UK Creutzfeldt Jakob Disease Surveillance Unit. July 3, 2006:
http://www.cjd.ed.ac.uk
(2)Clarke P, Ghani AC. Projections of the future course of the primary vCJD epidemic in the UK: inclusion of subclinical infection and the possibility of wider genetic susceptibility. J R Soc Interface 2005; 2: 19-31.
[PubMed]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=168491
\n60&query_hl=4&itool=pubmed_docsum
[全文] http://www.journals.royalsoc.ac.uk/media/56we0cgvmh5rnwc2wmf0/contributions/x/y/t/q/xytq8l51e5ejycgk.pd
\nf
(3)Hilton DA, Ghani AC, Conyers L, et al. Prevalence of lymphoreticular prion protein accumulation in UK tissue samples. J Pathol 2004; 203: 733-739.
http://www.thelancet.com/journals/lancet/medline/record/MDLN.15221931
(4)Prion reduction filters. The Lancet, Current Issue, Volume 368, Number 9554, 23 December 2006
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673606698723/fulltext
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血液中プリオンタンパク吸着樹脂・L13とL13Aのスクレイピー感染予防効果がハムスターにおいて確認された〜クロイツフェルトヤコブ病感染血からのプリオン除去への応用が期待される