基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
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妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。
慢性鼻副鼻腔炎の手術治療が抗菌薬クラリスロマイシン投与に勝る
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AAVのシスエレメントとバクテリオファージで構成される次世代の遺伝子治療ベクターができた

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2006-05-01 | コメント

動物等の真核生物に感染するウイルスは、外部から導入する遺伝子(トランス遺伝子)の運搬に使用されますが、哺乳類の細胞に対する天然の向性を取り除く必要があります。一方原核生物に感染するウイルス・ファージは哺乳類の特定の受容体に結合しますが、遺伝子の運搬体としては適していません。

そこでUniversity of Texas M. D. Anderson Cancer Centerの研究者等は、アデノ随伴ウイルス(AAV)のシスエレメントと一本鎖のバクテリオファージで構成されるベクター・AAV/phage (AAVP) を開発しました。

インテグリンをターゲットにしたAAV/phageのプロトタイプの研究成果が2006年4月21日のCell誌に発表されています。

実験の結果、AAVPは腫瘍への形質導入がファージよりも優れており、逆位の末端反復配列の導入により、導入したトランス遺伝子の定着が改善しました。

さらに、AAVPを介した遺伝子発現はPETで追跡することができました。

この新しいAAVPベクターは、治療や生物学に幅広く応用できると考えられました。

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