基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
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妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。
慢性鼻副鼻腔炎の手術治療が抗菌薬クラリスロマイシン投与に勝る
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武田薬品とBioNumerik社 タボセプト(Dimesna)の2つの第3相試験結果を発表

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2006-08-02 | コメント

2006年7月31日、武田薬品とBioNumerik Pharmaceuticals社は、BioNumerik社が創製したタボセプト(一般名:Dimesna)の2つのプラセボ対照二重盲検比較第3相試験結果を発表しました。

タボセプトは、癌化学療法剤(特にタキサン系抗癌剤や抗悪性腫瘍白金化合物)投薬に伴う神経毒性の予防および軽減作用を有する抗癌剤補助療法薬として開発されています。

第3相臨床試験は、米国、ロシア、ウクライナでは乳癌患者を対象として、また欧州では肺癌患者を対象として試験が実施されました。残念ながら、いずれの試験でも、重度の神経障害の発現率(主要評価項目)はタボセプト投与群とプラセボ投与群間で統計学的有意差が認められませんでした。

なお、タボセプトを投与しても併用抗癌剤の抗腫瘍効果は減弱しませんでした。

このうち、米国で登録された患者を対象にしたサブ解析では、重度の神経障害の発現率はタボセプト群3.2%に対し、プラセボ群20%という結果が得られました。

BioNumerik社は、癌化学療法剤投薬に伴う神経毒性抑制の効能を持つ薬剤がなく、アンメット・ニーズが高いことから、このサブ解析結果を踏まえ、評価項目や評価方法を変更するなど、新たに追加の臨床試験を実施することを検討しています。

武田薬品は、追加の臨床試験実施により開発期間が延長となることから、米国・カナダにおけるタボセプトのライセンス契約の解約も視野に入れ、今後の対応についてBioNumerik社と協議を開始します。

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