基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
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妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。
慢性鼻副鼻腔炎の手術治療が抗菌薬クラリスロマイシン投与に勝る
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mPGES-1阻害剤は心血管副作用を起さない抗炎症薬として有望

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2006-06-06 | コメント

マウスの実験から、COX-2(PGHS-2)の選択的阻害・ノックアウト・変異またはCOX-2由来のプロスタサイクリン(PGI2)に対する受容体の欠損により、血栓形成が促進し、血圧が上昇すると分かりました。

2006年5月11日のJ Clin Invest誌に発表された研究成果です。

COX-2シグナルの遮断による心血管系への作用はCOX-1ノックダウンで緩和されました。これは、低用量アスピリンの作用に良く似ています。

COX酵素とmicrosomal PGE synthase-1 (mPGES-1) の共同作業でプロスタグランジンE2(PGE2)が生合成されます。

実験の結果から、mPGES-1を欠損するとPGE2発現が抑制されてPGI2発現が増強しました。特筆すべきことに、mPGES-1欠損で血栓形成や血圧は影響を受けませんでした。

この結果から、mPGES-1の阻害剤は、PGI2抑制に関連した有害な心血管転帰を避けつつPGE2のみを抑制して抗炎症作用を発揮しうると考えられました。

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