Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

避妊薬に予め葉酸を加えておくという考え方は支持できる/FDA諮問委員会の見解

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2003-12-28 | コメント

2003年12月15日、FDAの諮問委員会は、神経管欠損症等の出生異常を防ぐために、経口避妊薬に予め葉酸を加えるという考え方を支持すると発表しました。


神経管欠損症を防ぐために妊娠の予定がある女性は毎日400μgの葉酸を摂取するようにUS政府は推奨しています。神経管は妊娠4週間で閉じてしまいます。したがって妊娠を気づいた後から葉酸を摂取しても神経管欠損症の予防にはなりません。

計画的に妊娠を考えいている女性は葉酸を自覚的に摂取する筈ですが、避妊をしている女性の大部分は葉酸をわざわざ摂ったりはしません。したがって、避妊中の女性が予想外に妊娠してしまった場合葉酸の補給が間に合わずに神経管欠損症のリスクが高まることになります。

そこで、経口避妊薬の製造会社であるJohnson & Johnson社は葉酸を予め加えた避妊薬の販売承認をFDAに要請していました。避妊薬に予め葉酸を加えておけば、予想外の妊娠時にも十分量の葉酸を供給することが可能です。

しかし葉酸の摂り過ぎでおきる副作用もあることから、FDAは今後様々な専門家の意見を聞いて最終的な判断をするとのことです。

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