Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

癌ワクチン・Elademの第1/2相試験で良好な結果

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2002-11-29 | コメント

2002年11月22日、パリに本社をおくバイオベンチャー・IDM Immuno-Designed Molecules社は、癌ワクチン・Elademの良好な第1/2相試験結果をフランクフルトで開催された学会「14th EORTC-NCI-AACR Symposium」で発表しました(2002年11月22日プレスリリース)。

臨床試験は1999年から始まり2001年に終了しました。試験には前立腺ガン除去手術をうけた24人の患者が参加しました。24人の患者は以下の手順に従って癌ワクチンが投与されました。

1.患者自身の体内から免疫細胞の1つ単球を抽出する。
2.その単球をGM-CSF、Interleukin 13というサイトカイン存在下で7日間培養する。
3.7日間培養後に前立腺ガン細胞に特有のタンパク質・PSA(Prostate Specific Antigen)をまぶす
4.PSAをまぶした後の単球(Dendritophages-rPSA)を患者の体内に戻して抗癌作用を調べる。

上記の過程で治療した結果、24人中6人の患者で血液中から6ヶ月間にわたって前立腺癌細胞が消失しました。また24人中11人で一時的にPSA濃度が低下しました。24人中5人ではPSAに反応するT細胞の存在が確認できました。しかし残念ながら24人中7人は試験開始6ヵ月後に癌の悪化が原因で試験から脱落しました。

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