癌ワクチン・Elademの第1/2相試験で良好な結果
Free!2002年11月22日、パリに本社をおくバイオベンチャー・IDM Immuno-Designed Molecules社は、癌ワクチン・Elademの良好な第1/2相試験結果をフランクフルトで開催された学会「14th EORTC-NCI-AACR Symposium」で発表しました(2002年11月22日プレスリリース)。
臨床試験は1999年から始まり2001年に終了しました。試験には前立腺ガン除去手術をうけた24人の患者が参加しました。24人の患者は以下の手順に従って癌ワクチンが投与されました。
1.患者自身の体内から免疫細胞の1つ単球を抽出する。
2.その単球をGM-CSF、Interleukin 13というサイトカイン存在下で7日間培養する。
3.7日間培養後に前立腺ガン細胞に特有のタンパク質・PSA(Prostate Specific Antigen)をまぶす
4.PSAをまぶした後の単球(Dendritophages-rPSA)を患者の体内に戻して抗癌作用を調べる。
上記の過程で治療した結果、24人中6人の患者で血液中から6ヶ月間にわたって前立腺癌細胞が消失しました。また24人中11人で一時的にPSA濃度が低下しました。24人中5人ではPSAに反応するT細胞の存在が確認できました。しかし残念ながら24人中7人は試験開始6ヵ月後に癌の悪化が原因で試験から脱落しました。
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