Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

食欲抑制物質・C75の利益を南アフリカのサン族と科学産業研究評議会が共有

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2004-04-10 | コメント

南アフリカのサン族は昔から、砂漠を長期間狩猟するときにはホーディア(Hoodia)という植物を噛みながら空腹感をしのいでいました。Hoodiaに食欲抑制作用があることを経験上知っていたのです。


南アフリカの科学産業研究評議会(CSIR)の科学者は、ホーディア中の食欲抑制効果のある化学物質を同定して特許を取得しました。CSIRはこの物質をイギリスのPhytopharm社にライセンスし、Phytopharm社はこの成分をc75と名づけて開発しています。

現在、Hoodia中の食欲抑制成分はP57と名づけられて抗肥満薬として開発進んでいます。

利益共有の取り決めにより、Phytopharm社との契約で得られるロイヤリティーのうち6%をおよそ1000人で構成されるサン族に支払うことをCSIRは約束しています。最初にサン族に支払われる金額は少なくとも150万ドルになると予想され、その後はc75の商業的成功によって金額が変動します。

Phytopharm社は現在提携が終了したPfizer社にかわるパートナーを探しています。また大手食品メーカーと組んでc75入りのスナックも開発中とのことです。

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