抗炎症薬にアルツハイマー病進行防止効果はなし
Free!軽度から中等度のアルツハイマー病(AD)患者351人を対象にした1年間の試験では、第1世代のnonsteroidal anti-inflammatory drugs (NSAIDs)であるAleve・Naprosyn(Naproxen)や新世代のNSAIDs・Vioxx(rofecoxib)のAD進行抑制効果は証明できませんでした。この臨床試験結果は2003年6月4日のJAMA誌に発表されています。
NSAIDsはADの発病や進行を防ぐという疫学データやNASAIDsは神経細胞保護作用あるという動物実験データがあることから、NSAIDsになんらかのAD進行抑制効果があるという希望は完全に否定されたわけではありません。別の方法でNSAIDsの有効性が検討されることを期待しましょう。
△Effects of Rofecoxib or Naproxen vs Placebo on Alzheimer Disease Progression. JAMA. 2003;289:2819-2826.
△Arthritis Drugs Flunk Alzheimer's Test
2022-06-09|アルツハイマー病
+ アルツハイマー病のAβ蓄積を誘発するリソソーム不調を発見
2021-02-10|アルツハイマー病
+ 短めのAβがアルツハイマー病と関連する長めのAβの悪さを防ぐらしい
2021-02-02|アルツハイマー病
+ アルツハイマー病PSEN1変異が恐らくNotch伝達抑制を介して神経新生を狂わす
2020-12-20|アルツハイマー病
+ アストロサイト蛋白質YKL-40はアルツハイマー病に加担しているらしい
2020-12-13|アルツハイマー病
+ アルツハイマー病マウスの認知機能がエポキシド加水分解酵素阻害剤で改善
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。