基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。
慢性鼻副鼻腔炎の手術治療が抗菌薬クラリスロマイシン投与に勝る
 ・ 関連ニュースを追加しました。

乾癬に関連した第6染色体上の1塩基置換が同定された

Free!
2004-11-18 | コメント

ゲノム全体のスキャンから、乾癬の原因遺伝子は第6染色体上の6p21 (PSORS1) という領域にあることが確認されています。さらに詳しく解析すると、3つの遺伝子(HLA-C, HCR, CDSN)に乾癬に関連したSNPがあることが確認されました。


University of Leicesterの研究者・Capon F等は、乾癬部位では上記3遺伝子の一つ・CDNSが過剰に発現していることから、CDNSのmRNAの崩壊を防ぐような乾癬に関連したSNPが存在するという仮説を立てて、その仮説を検証しました。

その結果研究者等は、CDNSのmRNAの安定性を上昇させるCDSN*971TというSNPを突き止め、人種を問わず乾癬とこのSNPに関連があることを証明しました。また、CDSN*971TはCDNSのmRNAと39kDaのRNA結合タンパク質との親和性に影響を与えることも確認されています。

この結果から、CDNSタンパク質の過剰発現が皮膚で炎症の炎症を誘発し、乾癬を起こしているのではないかと考えられました。

仮説の立案から仮説の検証までの詳細な経緯は2004年10月15日のHum Mol Genet誌に発表されています。

関連ニュース
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。