大正製薬 Eli Lilly社との2型糖尿病治療薬・TS-021の共同開発契約を解消

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2006-08-08 | コメント

2006年8月7日、大正製薬は、Eli Lilly社との2型糖尿病治療薬・TS-021の共同開発契約を解消したと発表しました。

イーライ・リリー社が設定した非臨床試験における評価基準に合致しなかったことで今回の提携解消となりました。

2005年7月に、TS-021の日本・中国を除く海外での独占的な開発・販売権を大正製薬はイーライ・リリー社にに付与しました。

今後、TS-021の日本国内での開発は大正製薬が継続します。海外では、米国子会社・Taisho Pharmaceutical R&D Inc.が開発していきます。

TS-021はglucagon-like peptide-1 (GLP-1) を分解するDPP-IVという酵素を阻害します。糖恒常性を維持する上で重要な役割を担っていることから、GLP-1の分解を阻害することはとても重要です。GLP-1は血糖値の上昇に応じてインスリン製造を促し、グルカゴン分泌を抑制することで肝臓からの糖分泌を抑制します。また食物吸収スピードを弱めることで満腹感を促進して食欲を抑えます。

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