Bruno-like(ブルーノ様)タンパク質・Bruliがプラナリアの幹細胞・新生細胞の維持に必要

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2006-08-08 | コメント

生涯を通じて維持している幹細胞・新生細胞のおかげでプラナリアは再生することができます。

2006年8月のDevelopmental Cell誌に掲載された研究成果から、RNA結合タンパク質のBruno-like familyがプラナリア・Schmidtea mediterraneaの新生細胞の維持に必要と分かりました。

Smed-bruno-like (bruli) mRNAとそのタンパク質は新生細胞と中枢神経システムに発現しています。bruliのRNA干渉でBruliタンパク質を除去し、その後切断すると、増殖反応を開始して小さな芽体を形成するものの、その後組織は退化して溶解していきました。

bruliをノックダウンすると、新生細胞が劇的に低下することが新生細胞の染色実験で確認されました。

以上の結果から、Bruliを欠いた新生細胞は外傷刺激に反応して芽体を形成し、分化しうる子孫細胞を形成するものの、それらの細胞は自己再生できないと示唆されました。これらの結果から、Bruliは幹細胞維持に必要と考えられました。

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