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TタイプCa2+チャンネルは神経因性疼痛の新規治療薬ターゲットとして有望

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2005-09-25 | コメント

最近の研究で、末梢感覚神経に存在するTタイプCa2+チャンネルが痛覚に関与していることが明らかとなりました。しかしながら、痛覚において、これらのチャンネル機能の基礎となる細胞メカニズムは明らかになっていませんでした。


このたび、バージニア大学の研究者等が、TタイプCa2+チャンネルが密集した新たな痛覚受容体サブポピュレーションをラットで同定しました。

さらに研究者等は、内在性の還元剤・L-システインが、この痛覚受容体に対してTタイプCa2+チャンネル依存性的な感作(受容体興奮の閾値低下)を誘導することを確認しました。

今回発表された研究の結果から、TタイプCa2+チャンネルは痛覚受容体の興奮を直接コントロールしていることが示されました。また、内在性のTタイプチャンネルアゴニストは、末梢のユニークな痛覚受容体サブポピュレーションを感作させることで、正常状態または病的状態における痛覚受容プロセスに影響を与えていると考えられました。

この実験を実施した研究者等は、このTタイプCa2+チャンネルをブロックする薬剤を探索する予定とのことです。TタイプCa2+チャンネルをブロックすれば痛覚受容体の興奮閾値が上がり、神経因性疼痛を緩和できるかもしれません。

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