Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

癌抑制遺伝子・p16はJNKに直接結合することで細胞の癌化を抑制している

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2005-07-12 | コメント

癌抑制遺伝子・p16の不活性化は、メラノーマを含む様々な癌の発現に必須の現象となっています。しかしp16の癌抑制メカニズムは明らかになっていません。


このたび、University of Minnesotaの研究者等が「p16は、JNKに直接結合することにより、紫外線が誘導するJNKによるc-Junリン酸化を阻害する」ことを示す研究成果を発表しました。

c-Junのリン酸化が阻害されるとAP-1活性化が阻害されて細胞の形質転換が抑制されました。

研究者等はp16の作用を真似た低分子化合物をデザインしています。すでに候補物質ができており、今後抗がん作用を確かめていくとのことです。この化合物について、すでにパテントを申請中とのことです。

日本の製薬企業の皆さんには興味のあるところかもしれません。

参考文献
  • The tumor suppressor p16INK4a prevents cell transformation through inhibition of c-Jun phosphorylation and AP-1 activity. Nature Structural & Molecular Biology. Published online: 10 July 2005; | doi:10.1038/nsmb960
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