Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

うじ虫は重度の創傷に有効

Free!
2003-01-09 | コメント

「糖尿病や感染により他の治療法では治らなかった創傷にうじ虫を使用したところ、通常は切断が必死であった手や足の創傷が治る」という研究成果がLeiden Universityの研究者・G.N. Jukema等によって2002年12月のClinical Infectious Diseasesに発表されています。

傷口に這わせると蛆虫は酵素を分泌して創傷で死に絶えた組織・細胞を分解し、分解産物を養分として食べます。また創傷をバクテリアの感染から防ぐ物質も分泌するといわれています。

通常はダイレクトにうじ虫に傷口を這わせるようですが、今回はティーバックのような透過性のある袋に蛆虫を入れて、その袋を傷口に置くという方法をとっています。

Use maggots to clean wounds, prevent amputation(ReuterHealth 2003Jan07)
http://biospace.com/linkto.cfm?link=www.reutershealth.com/archive/2003/01/07/eline/links/20030107elin011.html
Clinical Infectious Diseases 2002;35:1566-1571

関連ニュース

2020-06-27|感染症全般
+ 重症COVID-19患者10人全員からその原因ウイルス特異的T細胞を検出

2020-05-07|感染症全般
+ 同僚と疎通・感染防具提供・後ろ盾は感染流行時の医療従事者の心労を和らげる

2020-04-22|感染症全般
+ インターフェロンに応じたACE2上昇がコロナウイルス感染を助長しているらしい

2020-03-18|感染症全般
+ 新型コロナウイルスは浮遊で少なくとも3時間、プラスチック表面で3日間生存

2020-03-15|感染症全般
+ 米国で最初の人から人へのCOVID-19伝播のその後の更なる感染は認められず

2019-11-02|潰瘍
+ 間葉系幹細胞の粘膜下注射が豚のNSAID潰瘍に有効〜分泌因子が治癒を促す

2014-10-29|潰瘍
+ Receptos社 S1P1Rアゴニスト薬の潰瘍性大腸炎Ph2試験が目標達成

2012-12-24|潰瘍
+ エブセレンはチオレドキシン還元酵素阻害を介して殺菌する

2012-11-19|潰瘍
+ ピロリ菌感染の1stライン2段階薬物療法が標準治療に勝利した

2012-08-03|潰瘍
+ 細胞スプレー製品の静脈性下肢潰瘍治癒効果が第2相試験で示された

2020-06-24|糖尿病
+ ビタミンB12の一部を繋ぐことで吐き気や嘔吐が生じ難いGLP-1R活性化剤を開発

2020-05-21|糖尿病
+ PPARγ活性化剤とGPR120活性化剤の併用で安全にインスリン感受性が改善する

2020-05-04|糖尿病
+ 脳のATP感受性カリウムチャネル活性化剤は糖尿病治療として有望

2020-02-11|糖尿病
+ DNA脱メチル化酵素TET3の阻害で2型糖尿病や肝線維症を治療しうる

2020-01-29|糖尿病
+ 黒人が営む理髪店でのHbA1c検査で黒人男性の糖尿病をより見つけうる

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。