化学療法剤アントラサイクリンの心毒性がミトコンドリア損傷で生じるらしい
Free!マウスでの検討によると癌の治療に使われるドキソルビシン(doxorubicin)などの化学療法剤の一派アントラサイクリンで心臓が傷むこと(アントラサイクリンの心毒性、AIC)はミトコンドリアが傷んで切れ切れになってしまうことで生じるようです。
まずはミトコンドリア肥大を伴うマイトファジー亢進が生じ、やがてはマイトファジーも力尽きてミトコンドリア断片化に至ることが示されました。
どうやらAMPK活性化が心毒性を防ぐ役割を担うらしく、その基質PPARδの活性化剤でAICを治療できるかもしれません。PPARδ活性化剤はドキソルビシン投与後の心筋細胞の死を防ぐ心臓保護の役割を担いうることが先立つ研究(PLoS One 2012)で示唆されています。
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