Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

完全型ディジョージ症候群の新しい治療法

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2004-08-04 | コメント

完全型ディジョージ症候群は稀な遺伝子疾患で、この病気を患った新生児は胸腺がありません。胸腺は侵入者に対する攻撃性をT細胞に付与します。胸腺のない新生児は、感染症により多くが2歳までに死亡します。


他の新生児が心臓の手術をうけるときに胸腺の一部を取り出し、その一部を完全型ディジョージ症候群の新生児に移植する手術が実施されています。しかし拒絶反応で移植した胸腺が脱落してしまう場合があります。

Duke University Medical CenterのLouise Markert等は、予め免疫抑制剤を投与した後に胸腺の一部を移植するという方法を6人の完全型ディジョージ症候群新生児に試してみました。

その結果6人中5人が正常な免疫反応を獲得することができました。まだ完全な治療法とはいえませんが、今のところ最善の方法のようです。

研究成果はBlood誌に近日中に発表される予定です。

完全型ディジョージ症候群は非常に稀な病気で、アメリカで年間わずかに5-10人です。軽度のディジョージ症候群は新生児4000人あたりおよそ1人の割合と推定されています。

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