Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

葉酸代謝酵素の多型は5-FUやMTXの効果に影響を与える

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2004-03-03 | コメント

葉酸代謝酵素であるmethylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR) 遺伝子のC677Tというポリモルフィズムは細胞内の葉酸組成に影響を与えます。


細胞内の葉酸組成は、乳癌や腸癌に使用される5-fluorouracil(5-FU)とメソトレキセート(methotrexate、MTX)の細胞毒性に影響を与えます。

以上の事実から、トロント大学の研究者等は、MTHFR遺伝子のC677Tという多型が5-FUやMTXの効果にどのような影響を与えるかを調べました。

まずC677Tを有するMTHFR(C677T MTHFR)の酵素活性は低下しており、C677T MTHFRを有する細胞の増殖は活発になっていました。また、C677T MTHFRがある腸・乳癌細胞は5-FUへの感受性が高まっていました。一方C677T MTHFRがある乳癌細胞はMTXへの感受性が低下していました。

C677T MTHFRを発現している癌細胞をヌードマウスに移植したところ、その癌は野生型より早く増殖しましたが、5-FUへの感受性が高まっていました。

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