Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

ファブリー病治療薬ReplagalのUS承認に遅れ

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2002-10-04 | コメント

2002年10月2日、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社をおくバイオベンチャー・Transkaryotic Therapies社(TKTX)は、ファービー病の治療薬・ReplagalのUSでの販売承認取得は当初の予定より約半年遅れて2003年の前半になるだろうと発表しました(2002年10月2日プレスリリース)。この発表を受けてTranskaryotic社の株価は35ドル付近から20ドル以上下げて一気に13ドル付近まで落ち込んでしまいました。

FDAは当初2002年9月27日にReplagalの承認審査をする予定でしたが、Replagalのデータに説明不足な点があるとして審査をキャンセルしました。延期して審査が開催されるかどうも未定です。

ファブリー病は脂質代謝異常が原因でおきる希少遺伝子疾患です。ファービー病ではalpha-galactosidase Aという酵素が不足しており、この結果有毒なglobotriaosylceramide (Gb3)という物質が体内に蓄積し、体中の組織がダメージを受けます。Replagalはヒト組換alpha-galactosidase Aです。

Replagalは既にヨーロッパでは販売承認されています。したがってアメリカでもゆくゆくは発売されると思われますが、20ドルの下げというのは過剰反応のような気がします。

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