Geron社 テロメラーゼを活性化する低分子化合物・TAT0001とTAT0002はHIV/AIDS患者の免疫細胞の機能活性を増強することを示した試験結果を発表
Free!2006年2月3日、Geron社は、テロメラーゼを活性化する低分子化合物・TAT0001とTAT0002はHIV/AIDS患者の免疫細胞の機能活性を増強することを示した試験結果を発表しました。
HIV感染が進行すると、CD8+細胞毒性T細胞と呼ばれる免疫細胞の細胞老化が加速します。この結果、CD8+細胞毒性T細胞は増殖できなくなり、HIVに感染したCD4+細胞を殺傷できなくなります。
これまでの研究で、HIV/AIDS患者のCD8+細胞にテロメラーゼ遺伝子を導入すると、増殖能力、IFNγの製造能力、HIVに感染したCD4+細胞の殺傷能力が上昇することが確認されています。
また、テロメラーゼ遺伝子を導入したときと同様に、テロメラーゼ活性化剤・TAT0001 (GRN951) とTAT0002 (GRN665) はT細胞の増殖反応を改善し、IFNγの製造を亢進させることが確認されていました。
今回発表された新たな試験データから、TAT0001またはTAT0002で前処理したHIV選択的なCD8+細胞は、HIV感染したCD4+細胞と共に培養すると、ウイルスの複製を強力に抑制すると分かりました。
UCLAのDavid Geffen School of MedicineのRita Effros教授等による研究成果です。
2020-10-01|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIV治癒を達成した”ベルリンの患者”Timothy Ray Brown氏が白血病再発で死亡
2020-05-18|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIVの長い5′末端反復が発現を強いるT細胞遺伝子がHIVの居座りに寄与してそう
2020-05-11|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIV患者の幹細胞移植後束の間のT細胞活性化亢進時にHIV再潜伏の種ができ易い
2020-04-24|HIV/後天性免疫不全症候群
+ 翻訳されずHIV粒子に詰まれるRNA構造が5’末端のグアノシン1つで出来上がる
2020-03-29|HIV/後天性免疫不全症候群
+ 多剤耐性患者のHIVがViiV社のgp120結合薬fostemsavir(フォステムサビル)で減少
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。