TauRx社がアルツハイマー病薬Ph3試験の大本命以外の結果披露〜今年中承認申請

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2022-10-07 | コメント

アルツハイマー病患者へのTauRx Pharmaceuticals社のタウ凝集阻害剤Hydromethylthionine mesylate(HMTM、TRx0237)の第3相試験(LUCIDITY/NCT03446001)の大本命以外の結果が発表され、それら二の次の結果のおかげで承認申請の道がひらけたと同社は言っています。

HMTMは尿を変色させうるので、その服用が見破られないようにするためにプラセボ錠の幾つかはHMTMに似て尿を変色させる塩化メチルチオニニウム(MTC;通称メチレンブルー)を少量(4 mg)を含んでいました。

MTCもタウ凝集阻害剤であり、TauRx社によると今回発表の第3相試験でのプラセボ投与群の殆どの患者のMTC有効成分血中量が意外にも効果がある水準に達していました。

それゆえ同社はHMTMとプラセボの比較はできないと判断し、それ以外の結果を披露しました。また、試験ではHMTM 16 mg/日と8 mg/日が検討されていますが8 mg/日の結果は無しで16 mg/日の結果のみ発表されています。もっと言うと8 mg/日の投与群があったことすら示されていません。

なにがともあれTauRx社は同剤を今年中に米国とカナダに承認申請します。

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