ACE阻害剤の方が心疾患で死亡する割合が利尿薬より11%低い
Free!「ACE阻害剤の方が心疾患で死亡する割合が利尿薬より11%低い」というオーストラリアでの研究成果が2003年2月13日のNEJM誌に発表されました。
アメリカで実施されたALLHATという試験では利尿薬の方がACE阻害剤やカルシウムチャンネルブロッカーよりも血圧コントロールが優れているという結果になりました。今回オーストラリア人6083人を対象にした試験でもALLHATの結果とほぼかわりにはありませんでした。すなわち血圧低下作用も脳卒中の発現率もACE阻害剤と利尿薬で同等だったのです。
唯一ACE阻害剤の方が心疾患で死亡する割合が11%低くなっていました。
いずれにせよ血圧を正常範囲に保つことがなによりも重要なようです。
△Which Blood Pressure Drug Is Best?
△A Comparison of Outcomes with Angiotensin-Converting–Enzyme Inhibitors and Diuretics for Hypertension in the Elderly. NEJM Volume 348:583-592 February 13, 2003 Number 7
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