Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

コーヒーを飲んで不安になるのは遺伝子のせい

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2002-12-12 | コメント

「コーヒを飲んで不安、焦燥を覚えるのはアデノシン受容体遺伝子(adenosine receptor gene)の変異が原因である」というシカゴ大学(University of Chicago)の研究者等による実験成果が2002年12月9日のBBCニュースで紹介されています。


コーヒーを飲むと大抵気分がリラックスするものですが、ごく少数の人は逆にソワソワして落ち着かないという気分を味わいます。

これまでの研究から、コーヒーに含まれるカフェインはアデノシン受容体に作用することが知られていました。そこで研究者等は、健康な人94人を集め、カフェインに対する反応とアデノシン受容体遺伝子の変異の相関を調べました。その結果、アデノシン受容体に変異を2ヵ所以上持つ人は、カフェインを服用すると焦燥感を覚える傾向があるとわかりました。

この結果から、人は同じ物質を服用しても、その物質が作用する受容体のタイプにより反応の仕方が違う場合があるということがわかりました。

例えば睡眠薬を飲んで逆に目がさえてしまう人とか、鎮静剤を飲んで逆に興奮してしまう人などは、平均的な遺伝子ではない個性的な遺伝子を持つことが原因であるのかもしれません。遺伝子にも個性があるようです。

Anxious coffee-drinking explained(BBC)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/2550739.stm

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