ワクチンに添加される植物由来の免疫増強成分QS-21を酵母で作る手段を開発
 ・ 関連ニュースを追加しました。
1kmを2分30秒以内で走るエリートランナーが世間一般より5年長生き
 ・ 誤解を訂正しました(存命の140人の平均寿命→存命の140人の平均”年齢”)
Editas社の遺伝子編集治療で網膜変性症患者14人中6人の視力が改善
 ・ EDIT-101の作用機序を短く追記しました。

母親のミトコンドリアを補給した小児の病態や体調が改善

Free!
2022-12-27 | コメント

剥き出しのミトコンドリアと細胞を混ぜるとミトコンドリアが細胞にひとりでに入って働き始めることが知られています。

ミトコンドリアDNAの一部がごっそり欠落することで生じる難病・ピアソン症候群かカーンズセイヤー症候群の小児それぞれからCD34+造血幹細胞(HSC)を一旦採取してそれらの母親それぞれの血液から集めたまっとうなミトコンドリアと混ぜて24時間培養してそれぞれの小児に戻す治療を調べた試験で有望な効果が認められました。

小児6人にその治療が施され、ミトコンドリア活性の測定で母親のミトコンドリアは少なくとも幾らかは細胞に入ったと示唆されました。

1年後にそれら小児の血液細胞のミトコンドリアDNAはもとより3割増えており、ATPもより作れるようになっていました。

6人中5人の体重は増え、2人の筋力や持久力が改善しました。ミトコンドリア欠陥患者はときに死に至ることがありますが、治療から5年近く経つ1人を含むそれら6人は幸いなことに全員が生存しています。

この治療・mitochondrial augmentation therapy (MAT、ミトコンドリア補強治療) はMinovia Therapeutics社が開発しています。

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。