発癌遺伝子狙いの抗癌剤治療の効果をATM阻害剤の併用で高めうる
 ・ 誤記を訂正しました(「それらのEGFR阻害剤、、」の”それらの”を削除)
癌に特有の黒幕抗原を使った癌免疫治療をBoehringerがEnara社と組んで開発する
 ・ 誤解を訂正しました(黒幕抗原を最大5つ選択する権利を手に入れます。→肺や胃腸の癌の黒幕抗原の権利を気が向いたら手に入れることができます)。
薬を含まない点鼻剤でどのウイルスや細菌も阻止
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MerckのKeytrudaによる胆道癌初治療のPh3試験は不思議にも生存に限って改善

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2023-04-17 | コメント

Merck & Coの抗PD-1薬Keytruda(キイトルーダ;pembrolizumab)と化学療法(ゲムシタビン+シスプラチン)の併用による胆道癌初治療の第3相試験KEYNOTE-966が生存に限って改善効果が認められるという風変わりな結果となっています。

試験には進行/切除不能胆道癌患者1564人が参加し、そのうち1069人がKeytruda+化学療法かプラセボ+化学療法に割り振られました。

中央値およそ26か月の追跡期間のKeytruda治療群の生存期間中央値は12.7か月であり、Keytruda非使用群のその期間10.9か月を2か月ほど上回りました。

しかし不思議なことに奏効率は両群とも29%で差がありませんでした。それに無増悪生存(PFS)中央値も、Keytruda使用群の方が長かったとはいえ非使用群と有意差がつきませんでした(6.5か月 vs 5.6か月、ハザード比0.86、95%信頼区間0.75〜1.00)。

AstraZenecaの同じ類の薬Imfinziはそれまで免疫誘導薬の胆道癌初治療の承認がなかったことを背景にして去年9月に早々とその用途の米国FDA承認を得ています。

KeytrudaもImfinziと同様の厚遇を受けうるかどうかは今や定かではありません。

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