鉄欠乏の駆出率低下心不全患者への静注鉄の有意効果がHEART-FID試験で示せず
Free!心不全患者に鉄欠乏はつきもので、慢性心不全患者の40-50%、急性心不全患者の多ければ80%に生じます。
鉄欠乏の駆出率低下心不全(HFrEF)患者への静注鉄剤(カルボキシマルトース鉄)の無作為化試験HEART-FIDで残念ながら主要転帰(死亡、心不全入院、6分間歩行距離を順繰りにプラセボと比較)がプラセボと有意差がつきませんでした。
HEART-FID試験の被験者のもとのトランスフェリン飽和度は先立つ試験に比べて高めであり、カルボキシマルトース鉄投与群では24%、プラセボ群では23%でした。先立つ試験結果の解析ではトランスフェリン飽和度が20%未満の患者に静注鉄は無効と示唆されています。
静注鉄の試験全部ひっくるめたメタ解析などでもとのトランスフェリン飽和度の意義が検討されるべきと論評者は言っています。
- ・ ジャーナル > 総合医学誌 > New England Journal of Medicine(NEJM)
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