Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

ビルゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)が新生児救済プロジェクトに8400万ドルの資金を提供

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2005-12-09 | コメント

清潔な環境、訓練された職員、その他の基本的な方法を提供することで新生児の命を救おうとするローテク、低コストの試みに対してBill & Melinda Gates Foundationが8400万ドルの資金を提供しました。


発展途上の18カ国に対する抗生物質、予防接種、清潔な出産器具の提供等も今後この基金の対象になる予定です。また、新生児を救うための安価で安全な方法を模索する試験に対しても資金が提供される予定です。

毎年、400万人の新生児が生後1ヶ月以内に死亡しています。実質的に、全ては発展途上国での出来事です。

ジョンズホプキンス大学の研究者等が、1年間に600万人の命を救うための費用は51億ドルという研究成果を6月に発表しました。600万人の多くは新生児です。

この金額はアメリカ人が1年間にタバコ製品に使う費用の6%に相当します。HIVやAIDSの撲滅にかけている費用が120-200億ドルということとも対照的です。

ビル ゲイツ氏の妻・Melinda Gates氏曰く「世界的な健康への投資に対する最も尊い見返りは、新生児の命が救えることです。新生児の命を救うのにそんなにお金はかかりません。出世前の2回の破傷風ワクチン接種の費用は40セントですし、出産器具を清潔にする費用は僅か25セントです。」

ビルゲイツ基金は声明の中で次のように言っています。「抗生物質、へその緒を切る刃物の滅菌、その他の安価な技術、例えば赤ちゃんの抱っこの仕方とか赤ちゃんを寒くしないようにする方法を母親に教えることなどで多くの赤ちゃんの命が救える。」

ビル ゲイツ氏曰く「エイズなど、世界的な健康の問題にはすぐには解決できないものがある。けど新生児の命を救うというのは難しい問題の一つではない。我々は、毎年数百万人という新生児が死んでいくのを食い止められるのだ。」

ゲイツ基金からは、発展途上の18カ国における新生児ヘルスプロジェクトの支援金として世界非営利グループ・Save the Childrenに6000万ドル、インドの新生児と母親の健康管理プロジェクトのバックアップとしてPATHに2430万ドルが支払われます。

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