Vertex社の島細胞の素充填薬VX-880が脱インスリン投与の可能性を引き続き示す

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2024-06-23 | コメント

幹細胞から作るVertex Pharmaceuticals社の膵島細胞の素充填薬VX-880一回きり投与が1型糖尿病(T1D)患者のインスリン投与を不要にしうる可能性をPh1/2試験で引き続き示しています。

試験にはT1D患者17人が組み入れられています。そのうち14人にVX-880がすでに投与されています。それら14人は投与前の時点で生来のインスリン分泌の指標であるCペプチドが空腹時に検出できませんでした。12人には目一杯の用量(full dose)が一回きり投与されました。

目一杯の用量が投与されたそれら12人全員に膵島細胞定着が認められ、投与後90日までに糖に応じたインスリン生成が確認されています。最終観察時点で12人全員のHbA1cは目標の7%未満に落ち着いており、常時測定の糖濃度は70%を超える間目標範囲にありました。

少なくとも1年間が経過した3人は投与前に被っていた重度の低血糖事態なしで90日目以降を過ごせており、インスリンに頼ることなくHbA1c 7%未満を達成しています。

VX-880は肝門静脈(肝門脈)に投与されます。VX-880で備わった島細胞が免疫に排除されずに居続けられるように免疫抑制治療を同剤投与後に続ける必要があります。

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