基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。
慢性鼻副鼻腔炎の手術治療が抗菌薬クラリスロマイシン投与に勝る
 ・ 関連ニュースを追加しました。

Schering-Plough社 中止したCCR5受容体アンタゴニスト・vicrivirocの第2相試験の考察結果を発表

Free!
2006-02-11 | コメント

2006年2月10日、Schering-Plough社は、去年10月に中止したCCR5受容体アンタゴニスト・vicrivirocの第2相試験の考察結果を第13回Conference on Retroviruses and Opportunistic Infectionsで発表しました。


この第2相試験は、未治療のHIV感染患者を対象にして実施されました。標準的な抗HIV薬とvicrivirocを服用している患者において血中HIVレベルの急激な上昇が認められたことから、この第2相試験は去年の10月に中止されました。コントロール群ではvicriviroc服用群のようなHIVレベルの上昇は認められませんでした。

vicrivirocでHIVレベルが上昇した原因の一つとして、vicriviroc投与に伴うHIVの向性の変化(R5ウイルスがdual mixedへシフト)が想定されました。向性の変化は薬剤の効果消失や薬剤耐性をもたらします。

しかし解析の結果、向性の変化は稀にしか認められませんでしたし、コントロール群を含む被験者群全体で向性の変化が認められました。

この解析結果から、向性の変化はvicriviroc治療でのHIVレベル上昇の原因ではないと考えられました。

Schering-Plough社は今後、vicrivirocの至適用量とvicrivirocの最適なバックグラウンド治療を検討していくとのことです。

治療経験のあるHIV感染患者を対象にしたvicrivirocの臨床試験は現在も進行中です。

この記事のカテゴリ
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。