Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

rituximab(リツキシマブ)はステロイド耐性の慢性GVHDに効果がある

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2006-03-27 | コメント

慢性の移植片対宿主病(GHVD)の病理にはB細胞が関与していると示唆されています。というのも、Y染色体がコードしている性不一致のマイナーHLA抗原に対する抗体生産と慢性GHVDが関与するという証拠があるからです。


そこで、Dana-Farber Cancer Instituteの研究者等は、ステロイド耐性の慢性GHVD患者を対象にして、rituximab(リツキシマブ)を用いた抗B細胞治療の第1/2相試験を実施しました。

この第1/2相試験の結果がBlood誌に発表されています。

31人に対して合計38サイクルのrituximab治療が施されました。奏効率は70%であり、2人のGVHDが完全寛解しました。治療への反応は、皮膚と筋骨格系に症状を有する患者に限られていました。治療効果は、治療終了後1年後まで持続しました。

T染色体がコードしているマイナーHLA抗原に対する抗体タイターは低下し、低値のまま推移しました。一方、感染性抗原に対する抗体は安定または上昇しました。

このことから、リツキシマブによる抗B細胞選択的治療は、ステロイド抵抗性の慢性GVHD患者に対して有用と考えられました。

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