英国での研究費の支払いパターン
Free!英国での研究費の支払いパターンに関する包括的な解析結果が発表されました。
英国のClinical Research Collaborationは、政府、医学研究審議会、Cancer Research UKを含む11の資金提供機関のデータを解析し、その資金提供パターンを調べました。
これらの資金提供機関は、2004-2005年に9500件の研究プロジェクトに対して9億5000万ドル相当の資金を提供しました。これは英国全体の研究基金の80%に相当します。
基金の2/3は4つの疾患領域・癌、神経疾患、感染症、心血管疾患に費やされていました。
中でも癌研究への基金の支払いが多く、英国での死因のNo.1となっている心血管疾患への研究費の3倍以上の研究費が癌研究に回されていました。
研究基金の支払いパターンは、障害調整生存年(Disability Adjusted Life Years、DALY)で評価される病気の負担(burden of disease)のランキングにほぼ沿っていました。ただし、呼吸器と口腔・消化器疾患と感染症領域では病気の負担ランキングと基金支払いパターンにギャップが認められました。病気の負担のランキングに比して呼吸器と口腔・消化器疾患には基金支払いが少なくなっており、感染症領域では逆に病気の負担ランキングに比べて基金の支払いが多くなっていました。
また、研究タイプ別の支払いパターンも解析されました。治療研究(開発と評価)に17%、診断に5.2%、医療サービスの提供方法に関する研究に4.8%の研究費が支払われていました。
- Map reveals research 'priorities' / BBC
- UK Health Research Analysis / Press Release
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