Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

Novartis社 レトロゾールはタモキシフェン治療後の乳癌の再発抑制効果あり

Free!
2003-10-13 | コメント

乳癌治療後にtamoxifenの治療を5年間受けた閉経後女性5187人を対象にした5年間のプラセボ対照二重盲検試験の中間解析(2.4年)の結果から「エストロゲン(estrogen)生成抑制剤・letrozole(アロマターゼ阻害剤)はプラセボに比べて乳癌の再発率を約半分に抑える効果がある」とわかりました。


研究成果が2003年10月9日のNEJM誌オンラインバージョンに発表されています。

5187人のうちletrozole服用群での乳癌再発患者は75人、プラセボでは132人であり、4年間の予想乳癌非再発率はletrozoleで93%、プラセボで87%でした。

letrozoleで多かった副作用はほてり、関節炎、関節痛(arthralgia)、筋肉痛でした。エストロゲンが少なくなると骨粗鬆症のリスクが高くなる危険がありますが、letrozoleでの骨粗鬆症発現率は5.8%、プラセボでは4.5%でした。有意差はついていないものの、若干letrozoleで高い傾向がありました。

中間解析で完全にletrozoleの有効性が示せたため、非盲検下での試験は終了し、現在は試験に参加したすべての人にletrozoleが投与されているとのことです。

今後はletrozoleの生存期間延長効果や、骨粗鬆症発現率が長期間使用で上昇しないことなどを確かめていく必要があります。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。