セラミドは、PKCζ/λを介した原始外胚葉の細胞極性や形態形成を調節している
Free!哺乳類では、原始外胚葉は全ての組織に分化する分極した細胞で構成される上皮でできています。
新たな実験の結果、原始外胚葉細胞ではスフィンゴ脂質・セラミド(ceramide)のレベルが亢進しており、先端部の細胞膜のF-アクチンやGTPase・Cdc42と共存していると分かりました。
セラミドの生合成を阻害すると、マウス胚性幹細胞から分化した胚様体においてアポトーシスが亢進して原始外胚葉の形成が障害されました。
セラミドを枯渇させるとPKCζ/λ(PKCzeta/lambda)の細胞膜への移動、PKCζ/λとCdc42の相互作用、PKCζ/λの基質であるGSK-3βのリン酸化が阻害されました。
セラミドを含む脂質小胞体に結合したときに、組替PKCζは極性タンパク質・Par6やCdc42と複合体を形成しました。
この結果から、セラミドによって誘導されるPKCζ/λとの極性複合体によって、原始外胚葉の細胞極性と形態形成が調節されていると分かりました。
- Lipid plays big role in embryonic development / Press Release
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