心不全(CHF)の的確な診断方法の開発
Free!心不全(CHF)の的確な診断方法がBIOSITE INC社によって開発されました。
呼吸困難で救急センターに運ばれてきた患者が心不全で呼吸困難になっているのか、それとも別の原因−たとえば喘息などの呼吸器疾患−なのかを判断することは難しいとされていました。しかし今後は、BIOSITE INC社(BSTE)のTriage BNP Testを使用することで、心不全かそうでないかを僅か15分ほどで見分けることが出来るようになります。
Triage BNP Testは、心臓が障害をうけたときに分泌されるペプチドタンパク質・BNPの血液中の濃度を測る装置です。BNPは血管を弛緩させて血圧を低下させ、心臓の負担を和らげる働きがあります。すなわち心不全でBNPが増えるのは、心臓の負担を和らげるための生体の防御反応のひとつなのです。
したがって、CHFの診断に用いられると同時に、BNPは心不全の治療にも応用されています。それが去年(2001年)8月に販売承認されたヒト組替BNP・Natrecorです。NatrecorはScios社(SCIO)というカリフォルニアに本拠を置くバイオベンチャーによって販売されています。2001年のNatrecorの売上は1410万ドルでした。
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