Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

心不全(CHF)の的確な診断方法の開発

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2002-06-30 | コメント

心不全(CHF)の的確な診断方法がBIOSITE INC社によって開発されました。

呼吸困難で救急センターに運ばれてきた患者が心不全で呼吸困難になっているのか、それとも別の原因−たとえば喘息などの呼吸器疾患−なのかを判断することは難しいとされていました。しかし今後は、BIOSITE INC社(BSTE)のTriage BNP Testを使用することで、心不全かそうでないかを僅か15分ほどで見分けることが出来るようになります。

Triage BNP Testは、心臓が障害をうけたときに分泌されるペプチドタンパク質・BNPの血液中の濃度を測る装置です。BNPは血管を弛緩させて血圧を低下させ、心臓の負担を和らげる働きがあります。すなわち心不全でBNPが増えるのは、心臓の負担を和らげるための生体の防御反応のひとつなのです。

したがって、CHFの診断に用いられると同時に、BNPは心不全の治療にも応用されています。それが去年(2001年)8月に販売承認されたヒト組替BNP・Natrecorです。NatrecorはScios社(SCIO)というカリフォルニアに本拠を置くバイオベンチャーによって販売されています。2001年のNatrecorの売上は1410万ドルでした。

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