Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

Roche社のNeoRecormonが癌の貧血治療薬として承認(ヨーロッパ)

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2002-12-09 | コメント

2002年12月6日、Roche社は、癌に伴なう貧血の治療薬としてNeoRecormon(ヒト組替エリスロポイエチン、EPO)の週一回投与がヨーロッパで販売承認されたと発表しました(2002年12月6日プレスリリース)。

ヨーロッパでは2種類のEPOが販売されています。1つがRoche社のNeoRecormonで、1つがJ&J社が販売しているEprexという薬です。ヨーロッパではEprexが大部分のシェアを握っています。しかし最近EprexとNeoRecormonのシェアが逆転してもおかしくないような出来事がおきています。

今年に入ってから、Eprex使用患者に赤芽球癆(赤血球形成不全、pure red cell aplasia、PRCA)という重い副作用が発現したという報告が相次ぎました。NeoRecormonではおきていないことから、Eprexの製造方法や純度に問題があるのではないかという疑いがかけられています。したがって今後もEprexでPRCAがおき続ければ、Roche社のNeoRecormonに鞍がえする患者は相当な数になり、ゆくゆくはEprexのシェアを追い抜いてしまう可能性もあるのです。私がEprex使用患者なら真っ先にNeoRecormonにかえると思います。良心的な医者もそうするでしょう。

Roche社
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