Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

同種抗原と反応することでCTCL細胞は急速に増殖をする

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2005-03-01 | コメント

in vitroでの実験から皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)細胞は、樹状細胞に提示された抗原と接触することで増殖すると考えられています。


イェール大学の研究者等によって、自らが細胞死を起こしたときに顕在化する同種抗原と反応することでCTCL細胞は急速に増殖をするとわかりました。

同種抗原とCTCL細胞は樹状細胞を介して次のような過程により反応します。

@細胞死をするときにCTCL細胞上に抗原が顕在化する
A顕在化した抗原は樹状細胞に取り込まれる。
B樹状細胞が抗原を提示する。
C提示された抗原がCTCL細胞の受容体と結合。
Dその結果、CTCL細胞は急速に増殖

また、抗原を提示した樹状細胞と反応したCTCL細胞は調節T細胞となって、微生物を攻撃するT細胞の働きを抑制するとわかりました。このことから、皮膚T細胞性リンパ腫で日和見感染が多いのは、CTCL細胞が正常な免役を抑制することが原因と考えられました。

同種抗原とCTCL細胞の相互作用を防ぐ薬は、CTCLの治療法として有望です。

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