Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

成長ホルモンはHIV感染患者の免疫細胞数を増やす

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2005-07-31 | コメント

HIVウイルスは、免疫細胞の一つ・CD4 T細胞を破壊します。CD4 T細胞数が減るにつれて、AIDSに関連した感染症を排除できなくなります。


動物実験において、成長ホルモンは、CD4 T細胞の製造に関わる胸腺機能を成長ホルモンは向上させることが確認されました。

この動物実験結果を根拠として、Rush UniversityのKimberly Smith等は、HIV感染患者54人を対象にして、既存の抗HIV感染治療薬に成長ホルモンを加えた場合の効果を検討しました。

54人のおよそ半分には抗HIV感染治療薬と成長ホルモンを48週間投与しました。残りの半数には、最初の24週間は抗HIV治療薬のみで治療し、後半の24週は抗HIV薬に成長ホルモンを加えました。

その結果、成長ホルモンを投与するとCD4 T細胞数やnaive CD4細胞数が上昇しました。naive CD4細胞は、体が未知の病原体に対抗するときに必要な免疫細胞です。

International AIDS Societyのミーティングで発表された研究成果です。

今後大規模試験で効果が確認されれば、HIV感染患者の免疫機能を亢進するために成長ホルモンが使えるようになるかもしれません。または、成長ホルモンに似た胸腺機能向上作用があるワクチンや化合物が開発されていくでしょう。

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