Metsera社の超長持ちなアミリンの類いがGLP-1薬に比肩する体重減少を示した
 ・ 誤解を訂正しました。8.4%の体重減少がプラセボ群の体重変化と差し引きである旨追記しました。
基底細胞が小細胞肺癌の起源となる
 ・ 表現を訂正しました(基底細胞こそタフト様を含むSCLCの起源→基底細胞がタフト様を含むSCLCの起源となる)
妊娠糖尿病を生じる恐れが大きい女性への食事習慣や運動の指南の効果示せず
 ・ 食事習慣の説明を加えました。

シナプスの安定性にはBMPシグナル伝達が必要

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2005-09-05 | コメント

シナプスの安定性には、BMPの受容体・Wishful Thinking (Wit) が必要であると分かりました。BMPシグナル伝達がないと、シナプスは分解し、退化していきました。


BMP受容体によるシナプスの安定化は、Smadを介した下流のシグナル伝達だけでは説明がつかず、Smadと平行して、Kinase1 (DLIMK1) 依存性のシグナル伝達がBMP受容体を介したシナプス安定化を支えていると分かりました。

DLIMK1は、シナプスの安定化に必要なWit受容体の一部分に結合しますが、Smadを介したシナプス成長には不要でした。また、遺伝解析から、DLIMK1はシナプスの安定化に必須だが、シナプスの成長や機能には不要と考えられました。さらに、witまたはmadミュータントにおいてDLIMK1を発現させると、シナプスの安定性、成長、機能が回復しました。

これらの結果から、BMP受容体の下流域でDLIMK1はシナプスの安定性をコントロールしていると考えられました。

ALSでは、筋肉と神経を繋ぐシナプスの変性が認められます。今回の研究成果を起点として、ALSでシナプスが不安定化する原因なども研究されていくでしょう。

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