COVID-19ワクチンのアデノウイルス成分にPF4が結合する〜自己抗体の引き金?

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2021-12-04 | コメント

血小板第4因子(PF4)とヘパリンの複合体を認識する血小板活性化抗体によって生じるヘパリン投与後血小板減少症(HIT)に似た稀な血小板減少-血栓併発症(TTS)がAstraZenecaやJohnson & Johnson(J&J)の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種後にごく稀に認められます。

それらワクチンはSARS-CoV-2の情報を細胞内に届けることを目当てとし、アデノウイルスがその運搬役を担います。

新たな研究でそれらアデノウイルスがPF4と複合体を形成することが示されました。

TTS患者の殆どにHIT患者に似て認められることが知られている抗PF4自己抗体はアデノウイルス-PF4複合体への免疫反応が引き金となって生じているのかもしれず、その複合体が血栓誘発因子であるかどうかを今後調べる必要があります。もしそうなら血栓形成に至るまでの仕組みも調べなければなりません。

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