Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

Anthos社のニッチ路線をひた走る抗凝固薬abelacimabの新たなPh3試験開始

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2023-01-31 | コメント

4年ほど前にNovartisから千切れて独立したAnthos Therapeutics社の抗凝固薬abelacimab(アベラシマブ)の穴場(ニッチ)狙いは続き、馴染みの(current)抗凝固薬が不向きな危うい心房細動(AF)患者への同剤の第3相試験(LILAC-TIMI 76)が始まりました。

AF患者の抗凝固薬治療で脳卒中が生じ難くなりますが、出血の恐れからかなりのAF患者がその治療の蚊帳の外に置かれています。幾つかの記録を見渡すにおよそ4割ものAF患者の治療は不十分です。高齢者、腎臓や肝臓の持病持ち、抗血小板薬も必要な患者、出血を生じやすくする特徴を有する患者は最適な治療に程遠いことが特に多いです。

abelacimabは現在の治療の有り様を一変しうる安全な治療選択肢の一つになるだろうとAnthos社の最高医学責任者(CMO)Dan Bloomfield氏は言っています。

去年Anthos社は癌と関連する静脈血栓塞栓症(VTE)への同剤の第3相試験2つを既に開始しています。その1つASTERはPfizer/Bristol Myers Squibbの凝固因子直撃経口抗凝固薬(DOAC)ELIQUIS(エリキュース;apixaban、アピキサバン)との比較試験です。もう1つMAGNOLIAはDOACが向かない患者への低分子ヘパリン(LMWH)dalteparin(ダルテパリン) との比較試験です。

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